おはようございます。
今日は理学療法士や作業療法士などの医療従事者や、トレーナーなどに向けた内容となっています。
テーマは…対象者をみる手順、です。
いわゆる評価方法ってやつです。
海外で指導される評価方法としてHOPSという考え方があるそうです。それぞれの頭文字の意味を見ていきましょう!
H:History
直訳すると、歴史、という意味ですよね。
これは対象者を評価する際の問診に当たります。
初めて会う方を知る為には、その方の情報を聞き出さなければなりません。
そこで利用するのが問診です。
問診のポイントとしてなぜ病院へ、または自分のもとへ来たのか、です。
どんな症状があるのか、その症状はいつからあるのか、どんな時にその症状が悪くなるのか、どんな時にその症状が緩解するのか、など症状に対する質問をします。
さらに既往歴といって、その方の過去のケガや病気なんかも必要になります。
O:Observation
これは視診です。
大事なポイントは左右差を比較する事です。
例えば、片方の肘を見た時に外反角度が顕著だったとします。それだけを見て、この人は外反しているから、肘が痛くなるんだ、と思い込むには時期尚早。
反対の肘を見ても同じように外反しているかもしれません。
他にも、明らかな変形や腫れなんかも左右で比較しなければ分かりませんよね?
P:Palpation
これは触診です。
視診で見た後は実際に触って評価する必要があります。
例えば、炎症なんかは触ってみないと熱感の有無は分かりません。
他にも触ることでめちゃくちゃ冷たいことなんかもあると思います。
私達理学療法士では、触って筋肉の硬さや押すことで圧痛を評価することもあります。
相手を知る為には、聞く・見るだけでなく、触れることも重要です!
しかし、忘れてはいけないのが、いきなり触らない事です。
まずは相手に確認しましょう!
S:Special Test
最後はスペシャルテストです。
理学療法士界隈では整形外科的テストや可動域測定、筋力検査、なんて言ったりもします。
対象者の身体の動きや力の発揮状況、靭帯の緩さや硬さなんかを評価することで、問診・視診・触診で得た情報をリンクさせていきます。
以上。
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